「天の声」で集団天才になる

「天の声」は、「自分以外、みなわが師なり」の生き方、考え方の実践です。

MTSは、「天の声」のMind・Tool・Systemの三要素でまとめます。

Mindだけでなく、Toolとして「天の声」用紙を使い、Systemとして職場で組織的に取り組みます。

「天の声」は、企画や計画のStep表に、関係者全員が修正提案、追加意見、賛成意見、反対意見、質問、協力の申し入れなどを書き込みます。
詳しくはホーページの中の解説や事例をごらん下さい。

驚くことは、「これがベスト」と決めた自分の計画に、もっと良い提案がいくらでもあることです。

今までは、それを聞き流していたことが多いです。

しかし「天の声」の約束は、他の人の提案や意見を、素直に受け止めることです。

受け止めると、自分の計画がさらに充実してくることに気づきます。

自分だけでなく、全員が同じように「天の声」を受け、全員が企画や計画の質を高めます。

「天の声」を受けて、総意総力を結集するやり方を「集団天才職場」と言います。

この方式で、職場の最重要目標に取り組みます。

意見を足し算でなく、掛け算にする発想ややり方で取り組みます。

「天の声」を読んで驚くことは、今まで嫌いだった人の意見が、自分と同じ意見だったります。

「天の声」は、ベストの意見を統合し、人間関係をもっと豊かにする手法でもあります。

リーダーシップもチームワークも、意見をまとめるスキルですから、「天の声」が本当に役立ちます。

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「天の声」で、仕事を足し算から掛け算にする

MTSのキャッチフレーズは、「仕事を、足し算から掛け算にする、集団天才の職場づくり」です。

特に職場の最重要目標は、「天の声」で職場の総力を結集して取り組みます。

天の声は、空欄に意見を書き込むだけです。しかし命令的な語尾表現は、反発になることもあります。
読む人の感情を配慮することが、意外と大切です。


「職場の最重要目標」について天の声を行う標準的な手順を紹介します。


① 職場リーダーは、事前に部長と部門目標の中で、「なぜこれが最重要目標となるか」の話し合いをし、

  職場リーダーとしての取り組みの基本方針を決める。

② 最重要目標への取り組み手順の概要を、Step表にまとめる。

③ 業務終了1時間前に、会議室に集まり、最重要目標について30分間説明会を行う。
  なぜ最重要目標かの理由と目標の達成イメージについて十分な説明をする。

④ 質疑応答と話し合いを、十分に行う。

⑤ A3の用紙を貼り合わせたA2かA1の用紙に、A3に拡大コピーした最重要目標のStep表を貼り、
  参加者全員の天の声の書き込みを依頼する。

⑥ 提案、修正、追加、質問、反対意見、賛同意見何でも自由に書き込む。
  (ホームページの天の声書き込み例を参考にする)

⑦ 全員の声が書き込まれたら、天の声への個別の話し合いをして解散。


ここからが職場リーダーの大仕事で、天の声を統合して、掛け算効果を引き出す取り組みです。

天の声をまとめ、目標達成ストーリーとして活かすか否かで、職場リーダーは実力を試されます。

独りでまとめるより、書き込んだ人に聴いたり、上司や関係者と話すことも大切です。

最重要目標を集団天才力で達成する。これこそ職場づくり最高の達成感です。

 

◆最重要目標に天の声を集めるイメージ

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われ以外 みなわが師なり

吉川英治さんの「われ以外みなわが師なり」は、私の一番好きな言葉です。
この言葉から、皆の知恵を受け止める手法として「天の声」が生まれました。

天の声とは、自分の構想、企画、目標、計画などが生まれたら、他の人にStep表で説明し、
その後に追加、修正、提案、賛同、反対などの意見を、「天の声」として書き込んでもらう手法です。

ひとりが5つ書いても、7人が書いたら35個の天の声(知恵)が集まります。
この書き込んでくれる人をMTSでは「メンター」と言います(メンターの意味は助言者や指導者)。

上司も部下もありません。全ての人がメンターです。
メンターからの35個の助言を統合していくと、目標達成への道筋が見えてきます。
「集団天才」は、リーダーシップのテクニックではありません。            

「全員の知恵を集めれば、職場が集団天才になれる」という信念です。
これがMTS総力経営の真髄です。

大切な目標に、メンターから天の声で、目標達成への道がさらに輝いてきます。
吉川英治さんの影響もあるかも知れませんが、偉大な経営者はメンターからの「天の声」を集める天才ですよ。

松下幸之助さんは「衆知を集める経営」と語ってます。これを私は「天の声手法」としてまとめました。

松下幸之助さんの思いを、精神論でなく、手法として紹介したかったのが私の真意です。

稲盛和夫さんの「アメーバ経営」は、「天の声」が日常的に活かせる7人前後の職場集団を、
「経営の最適集団」として形成しています。

こうした「天の声」の集まる光景を、次回のブログで図表にして紹介します。

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「集団天才とは?」を職場単位で定義してみよう

それぞれの職場で「私たちの職場の集団天才とは」を定義してみませんか。

営業所、研究所、経理部など、職場特性に合わせた集団天才にならないと、本物になりません。

A営業所は「帰社したら、全員が毎日の重要情報を白板にポストイットで貼り、全員共有と所長による情報活用への決断」を集団天才職場の定義にしたら、それからどうなるでしょう?

B研究室の集団天才の定義は、「全員が自分の研究テーマの開発状況を「Step表」で掲示することだとします。

このオープン化と共有化に「天の声」を寄せ合うとやがて、大きな集団天才力へと進化するかもしれません。

価値の高い定義が生まれると、価値の高い集団天才力になります。

さらに価値の高い定義が「標準」となり、それ以降はもっと質の高い定義とその成果へと発展します。

職場リーダーの、集団天才化への認識力が大切になります。 「集団天才」を言葉の意味で解釈しないで、集団天才職場にする「目的」を明確にしてほしいです。

集団天才化による効果も明確にし、その進化にこだわり続けてほしいです。 MTSを導入した場合、3カ月後に活動成果のまとめをします。

その時の全職場の集団天才への定義と取り組みと成果が、データとして発表されます。

この発表を機に、職場の集団天才力が、人材開発と業績開発のノウハウとして、全社的な認識を深め合うことになります。 blog20

「集団天才力」は最重要目標の達成力 

「三人よれば文殊の知恵」は、誰でも知ってる格言です。
しかしこの言葉を、もっと深く研究し続けた人の話は聞いたことがありません。

「集団天才」は、私の造語でなく、何十年も前のことですが、
私の大先輩が「意見を統合すれば集団天才になる」と言っていたのを思いだし、
MTSのキーワードにさせてもらいました。

集団天才の定義や使い方は、私のオリジナルです。

単純に集団天才を翻訳しても、“文殊の知恵”と同じ言葉の意味説明ではだめです。

集団天才とは、集団天才としての「知行合一」が必要です。

集団天才とは「目標達成力」です。

個人の天才を探すのは大変です。しかし職場なら、全員で集団天才になれます。

なぜ職場が集団天才になれるか?
MTSの考え方と仕組みを共有すれば、今日からその実行が可能です。

考え方は、「最重要目標の価値」を職場全員で共有します。

仕組みは、目標達成ストーリーをStep表で作成し、天の声で全員の総知を結集します。

これで形と心が一体になりました。

目標に魂を入れ、目標達成の先に、ビジョンや志を描きましょう。

数字だけのノルマでも、その達成による一体感や未来への希望を描くことで志が見えてきます。

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職場の意思統一は どうやって形成するか

職場は、年齢差、性差、価値観のなどが異なる関係を前提に編成された人の集団です。  
ゆえに、必ず意見の違いがあり、人間関係や仕事の連携に「問題」が発生します。

そのため、仕事より、好き嫌いで人を見る上司が、どこにもいます。
上司に気に入られようと必要以上にすり寄ったり、
相手の顔色に合わせた仕事をする部下が、どこにもいます。

MTSを実践する上で大きな壁は、こうした価値観を修正することです。
特にリーダーやベテランがこれをすると、職場の意思統一ができなくなります。

職場は、仕事をする場です。
「最重要目標達成へ向けて皆が一つになる」 これが第一の目的集団です。
相手に好かれようとか、好悪の念に捕われるのではなく、お互いがサポートし合いながら
目標達成に向かっていく姿勢がなによりも大切です。

必要なことは、目標達成への役割認識と必要なスキルを磨くことです。
「それは当たり前」という人がいます。
しかし職場アンケートを取ると、年長になるほど、人間関係へのこだわりが、大きくなります。

「職場とは、年齢・意見・価値観などの、全ての違いを乗り越えて、
共通の目標を達成する場」と定義しませんか。

そのために「Step表」という政策立案の道具を使います。
考え方や価値観の対立を“説得” で乗り越えるのでなく、
Mind・Tool・Systemの全部を組み込んだStep表を使って、全員の意思統一を形成します。

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